2025/07/15 15:27
古着キャップを見ていて、「これっていつ頃のものなんだろう?」って思うこと、ありませんか?
実は、タグに書かれている“Made in ○○”の表記を見るだけで、だいたいの製造年代がわかることが多いんです。
今回は、アメリカ・アジア・中南米など、さまざまな国の「Made in」表記と、それぞれの時代背景をまとめてみました。
知っておくと、ぱっと見同じようなデザインでも全然価値が違う!なんてことに気付けるかも。Yo! CHECK!!!
🇺🇸 Made in USA(アメリカ製)
年代の目安:1980〜90年代が中心
間違いないやつ!このタグがついていたら、かなり期待できます。企業ロゴのプロモキャップや、NBA・MLBなどのライセンスキャップに多く見られます。
「スナップバック のUSA刻印」や「星条旗タグ」がある場合は、90sヴィンテージの可能性が高め。
🇯🇵 Made in Japan(日本製)
年代の目安:90年代くらいまで(現行では一部の高級ライン)
日本製のキャップは縫製がしっかりしていて、丁寧な作りが特徴。古着でもたまに見かけますが、現行ではドメスティックブランドやセレクトショップ発のオリジナルが中心。
🇹🇼 Made in Taiwan R.O.C.(台湾製 R.O.C.表記)
年代の目安:1980年代〜90年代前半
“R.O.C.”は“Republic of China(中華民国)”の略称。アメリカ市場向けに多く使われていた表記で、当時のNBAやキャラクターもの、スーベニアキャップなどでよく見られます。
このタグがある場合は90s前半の可能性大。
🇹🇼 Made in Taiwan(台湾製 R.O.C.なし)
年代の目安:1990年代中盤〜現在
“R.O.C.”表記がなくなり、シンプルになったバージョン。政治的事情や国際取引での表記簡略化(「R.O.C.」省略)により、90年代中盤以降は「Made in Taiwan」へ統一された。現在も広く使われていて、ヴィンテージから現行品まで幅広く存在します。台湾製は品質も比較的安定しています。
🇭🇰 Made in Hong Kong(香港製)
年代の目安:1970年代後半〜1997年(中国返還まで)
返還前の香港で生産されたキャップに多く見られる表記。スポーツ系や企業プロモ系のキャップで見かけることが多く、特に90年代のヴィンテージ市場で注目されています。
🇲🇴 Made in Macau(マカオ製)
年代の目安:1980年代後半〜1999年(返還まで)
ポルトガル領時代のマカオで作られた製品に使われていた表記。アメリカ系のOEM品などでたまに見かけます。流通数は少なく、見つかるとちょっとレア感があります。
🇰🇷 Made in Korea(韓国製)
年代の目安:1980年代後半〜2000年代初頭
Twins EnterpriseやStarterなど、スポーツ系キャップのOEMとして多く採用されていた製造国。縫製もしっかりしていて、90sストリートの雰囲気が漂うタグのひとつです。
🇵🇭 Made in Philippines(フィリピン製)
年代の目安:1990年代後半〜2000年代前半
NikeやReebokなどが一時的にフィリピン製を採用していた時期があります。そこまで数は多くないですが、知っていると少し特別感のあるタグです。
🇨🇳 Made in China(中国製)
年代の目安:1990年代後半〜現在
現在最も一般的な製造国。90年代末から多くのブランドが中国生産の大量生産にシフトしました。昔の中国製と今のものでは品質やタグの雰囲気に差があるので、細かくチェックするのがおすすめ。
🇲🇽 Made in Mexico(メキシコ製)
年代の目安:2000年代以降が中心
Stetsonのフェドラハットや現行のファッションキャップなどで時折見かけます。タグに「Hecho en Mexico(スペイン語)」と書かれている場合もあり、ヴィンテージではなく比較的新しいものが多めです。
🇩🇴 Made in Dominican Republic(ドミニカ共和国製)
年代の目安:1980〜90年代の一部/近年のスポーツ系でも登場
Etsyなどで実際に90sヴィンテージのドミニカ製キャップが確認されています。最近ではWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の公式キャップなどでNew Era製の現行アイテムにも使われています。
🌏 その他(バングラデシュ・ベトナム・インドネシアなど)
年代の目安:2000年代以降が主流
コスト重視の大量生産向けとして台頭した製造国グループ。現行の量産型キャップでよく見られます。タグにこれらの国名がある場合は、ほとんどが近年のアイテムと考えて問題ありません。
🧠 まとめ:タグは小さなヒントの宝庫
キャップのタグには、その製品が「いつ・どこで・どういう背景で作られたのか」ストーリーが詰まっています。
ちょっとした違いを見逃さずに読み解けるようになると、古着キャップのセレクトも楽しくなるかも。
「お、これは台湾R.O.C.だから90s前半かも」
「USA刻印入り?これ絶対いいやつ」
そんなふうに、タグから会話が始まるのも古着キャップの楽しさだと思います。